華麗に転職でステップアップ!

転職は大変だけど、ステップアップのチャンスでもある!

政治家秘書から製薬会社の臨床開発へ転職

政治家の秘書をしていましたが、とても特殊な業界で、長く働く場所ではないとずっと思っていました。色々な人と出会えてやりがいもある仕事ではありましたが、自分のスキルをもう少し活かした仕事をしたいと常々思っていたところ、秘書課内に新しい秘書が入ってきました。

その方と上司の関係がとても悪く、私は毎回板挟みになるようになり、秘書課の雰囲気も昔とは変わってしまいました。それが長く続き、転職を考えるようになりました。仕事をしながらの転職ですので、面接や説明会の日には仕事を休まなくてはならず、その調整はとても大変でした。その後、エージェントの紹介で製薬の臨床開発へ転職が決まりました。オフィス内にこもる仕事は苦手だった為、全国出張ばかりのこの仕事は天職だと思いました。

新卒の就職活動ではないし、これからは自分らしさも大切にしたかった為、特に面接への準備や勉強などはしませんでした。相手に不快感を与えないマナーや清潔感のある身だしなみ、アクティブな印象となるようには心掛けました。また、働く姿をイメージし、ここで働きたいという意思が面接官に伝わるよう面接に挑みました。

その結果、自然体でいられたため必要以上に緊張することもなく、自分らしく会話ができたという印象でした。その結果、合格通知を頂くことができました。面接自体は結果的には成功だったと思いますが、面接中「好きな本はなんですか?」と質問をされた際、偽りなく大好きな本の名前を答えたのですが、面接官は知らなかったようで一瞬表情が少し曇ったことを覚えています。もう少しメジャーな本を答えれば良かったのかもしれないとも思いました。 

二次選考の面接で、週末の過ごし方を聞かれました。ここでも偽りなく普段の趣味を回答したところ、面接官の一人は明らかに顔色が変わり下を向いていたのにこちらを向きました。一通り質疑応答が終わったところで、最後にその面接官が、面接内容とは関係ないのですが、「先ほどの趣味のところでひとつだけ教えてくれませんか」と面接とは全く関係ないところで話が弾んだことがありました。

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大手の面接でもこんなことがあるのだなと愕きましたが、その面接官も余程知りたかったのだなと思うと、面白い面接でした。もう一点は、就職が決まり初出社となった日、グループの同僚がランチに誘ってくれました。その際に、「写真で見るより優しい雰囲気なんですね。キャリアのある方だから厳しいのかと思っていました。」と言われ、なぜ私の顔とキャリアを知っているのかと思ったら、上司から私の履歴書を見せてもらったとのこと。こちらも大手の会社なので、プライバシー保持は大丈夫なのかと驚きました。上司はとても気さくでバブル時代の人なつこいおじちゃんと言う感じなので、納得するところはありました。 
転職後の仕事はまさに天職だと思いました。ですので、何があっても絶対に諦めず、早くキャリアアップしていきたいと思っていました。実際、毎日出張で、色々な人と出会います。とても厳しい人もいるけれど、皆とても優しい方が多いことに驚きました。そうした環境にいるうちに、今までは自分のキャリアアップ第一で仕事をしてきた姿勢が変わっていきました。

私も彼らのように優しく、相手を思いやりながら仕事をしたいと思うようになりました。仕事をこなす事が一番大切なことではないと気が付きました。まず相手を思いやる気持ち、そうすることで自分自身も優しくなれる気がしました。今までのように仕事が思うように進まずにイライラしたりストレスを感じることも少なくなりました。転職し、この業界に入ったことで、仕事への姿勢が変わり、それを通じて私生活の自分も変わることができたと思います。同僚も同じく親切で優しい方が多く、社風なのかもしれませんが、環境はとても大事なのだと感じさせられました。